刃の向く先(蔵飛)
ザクッ!と音が響くくらい切った。
太ももに鋭い痛みが走る。
「チッ!」
軽い舌打ちだけで、大して気に留めた風もなく。
ドクドクと血が流れでる傷口を手持ちの布でおおざっぱに縛る。
「後、二つ」
幾重にも張り巡らされた封印と罠。
数日掛けて解いてきた。
もう少しで、宝が手に入る。
額に浮かんだ汗を拭う。
気が付けば細かい傷が手や腕にも付いていた。
太ももからの出血が止まらない。
血の流れでる不快な感覚に顔をしかめる。
こんな時に、蔵馬がいたら…。
いつもなら飛影の怪我にうるさく口を挟みつつ、手際よく手当てをするヤツはいない。
己の考えに失笑する。
いつの間にか存在が当たり前になっている。
他者を当てにするなど。そのあまりのらしくなさに。
まぁ、何かと便利な存在ではある。
そう思い直して、前を見据えた。
まるで神社の社のような扉に無造作に手を掛ける。
バチッと火花のように電撃が走るのを、全く意に介さず力づくでこじ開けた。
薄暗い室内。
中心に設けられた祭壇の中央にそれは置かれてあった。
燭台に炎が揺らめいているだけに見える中身を邪眼で視る。氷の結晶のような石。
雪女の涙。
神火のような炎。
相反する力に守られている氷るい石。
。
飛影の闘気に反応して、炎が勢いを増した。
臆せずに己が妖気を炎に変えて叩きつける。
性質が違う炎と炎がぶつかり合い絡み合い、やがて黒炎が全てを飲み込んでいった。
神火に守られていた氷るい石も共に燃え尽きるハズだった。
そう宝を手に入れる為ではなく破壊する為だけに此処まできたのだった。
だか、いつの間にか現れた気配に緩みかけた視線を再び険しくする。
「いつまで隠れた振りをしているつもりだ?古狐」
「別に隠れていたつもりもないですよ。
貴方が宝探しに夢中過ぎて気がつかなかっただけでしょう?」
「減らず口はいい。宝の横盗りか」
手元に持つ石を見つめて言う。
「正当な報酬ですよ。気がつかなかった貴方言われることは何もない」
宝をかすめ盗ろうと後ろを付けていた妖怪共を茨で串刺しにしたものを並べて見せる。
「雑魚だから後回しにしていただけだ」「知っていますか?その余裕が油断に繋がるんです」
黙って宝探しの挙げ句そんなに怪我をして……。
「うるさい」
「それにこんなに綺麗なのに燃やしてしまったらもったいないでしょう」
陽に翳して、光の反射に目を細める。
「悲しみの結晶だぞ」
「だからこそ、こんなに美しいんじゃないですか」
「悪趣味め」
「どうも」
誉め言葉じゃないと言い返しす気力もなく。
「勝手にしろ」
言い捨てて技を使った反動の眠りに入る。
こいつがいる限り危険はない。
いまいち信用は出来ないが信頼は出来る。
とりあえずの目的は達した。
こいつの手にある限り他者に渡る可能性は限りなく低い。
これは単なる合理性であって依存ではない。
利用出来るものは利用すればいいだけだ。
「それは勿論」
宝を手に多少機嫌を直して、答える。
「おやすみ」
素直に眠る存在に心が凪ぐ。
簡単に無防備な姿を晒す無垢さに、物騒な思想に至って荒れる己が反面さえも楽しみながら。
氷るい石のるいの字が携帯じゃ出来ない〜(>_<)
結局、時間掛かってます。
何字くらいだろうね。
太ももに鋭い痛みが走る。
「チッ!」
軽い舌打ちだけで、大して気に留めた風もなく。
ドクドクと血が流れでる傷口を手持ちの布でおおざっぱに縛る。
「後、二つ」
幾重にも張り巡らされた封印と罠。
数日掛けて解いてきた。
もう少しで、宝が手に入る。
額に浮かんだ汗を拭う。
気が付けば細かい傷が手や腕にも付いていた。
太ももからの出血が止まらない。
血の流れでる不快な感覚に顔をしかめる。
こんな時に、蔵馬がいたら…。
いつもなら飛影の怪我にうるさく口を挟みつつ、手際よく手当てをするヤツはいない。
己の考えに失笑する。
いつの間にか存在が当たり前になっている。
他者を当てにするなど。そのあまりのらしくなさに。
まぁ、何かと便利な存在ではある。
そう思い直して、前を見据えた。
まるで神社の社のような扉に無造作に手を掛ける。
バチッと火花のように電撃が走るのを、全く意に介さず力づくでこじ開けた。
薄暗い室内。
中心に設けられた祭壇の中央にそれは置かれてあった。
燭台に炎が揺らめいているだけに見える中身を邪眼で視る。氷の結晶のような石。
雪女の涙。
神火のような炎。
相反する力に守られている氷るい石。
。
飛影の闘気に反応して、炎が勢いを増した。
臆せずに己が妖気を炎に変えて叩きつける。
性質が違う炎と炎がぶつかり合い絡み合い、やがて黒炎が全てを飲み込んでいった。
神火に守られていた氷るい石も共に燃え尽きるハズだった。
そう宝を手に入れる為ではなく破壊する為だけに此処まできたのだった。
だか、いつの間にか現れた気配に緩みかけた視線を再び険しくする。
「いつまで隠れた振りをしているつもりだ?古狐」
「別に隠れていたつもりもないですよ。
貴方が宝探しに夢中過ぎて気がつかなかっただけでしょう?」
「減らず口はいい。宝の横盗りか」
手元に持つ石を見つめて言う。
「正当な報酬ですよ。気がつかなかった貴方言われることは何もない」
宝をかすめ盗ろうと後ろを付けていた妖怪共を茨で串刺しにしたものを並べて見せる。
「雑魚だから後回しにしていただけだ」「知っていますか?その余裕が油断に繋がるんです」
黙って宝探しの挙げ句そんなに怪我をして……。
「うるさい」
「それにこんなに綺麗なのに燃やしてしまったらもったいないでしょう」
陽に翳して、光の反射に目を細める。
「悲しみの結晶だぞ」
「だからこそ、こんなに美しいんじゃないですか」
「悪趣味め」
「どうも」
誉め言葉じゃないと言い返しす気力もなく。
「勝手にしろ」
言い捨てて技を使った反動の眠りに入る。
こいつがいる限り危険はない。
いまいち信用は出来ないが信頼は出来る。
とりあえずの目的は達した。
こいつの手にある限り他者に渡る可能性は限りなく低い。
これは単なる合理性であって依存ではない。
利用出来るものは利用すればいいだけだ。
「それは勿論」
宝を手に多少機嫌を直して、答える。
「おやすみ」
素直に眠る存在に心が凪ぐ。
簡単に無防備な姿を晒す無垢さに、物騒な思想に至って荒れる己が反面さえも楽しみながら。
氷るい石のるいの字が携帯じゃ出来ない〜(>_<)
結局、時間掛かってます。
何字くらいだろうね。
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