道標(蛮銀)

背筋に走る悪寒。
突然世界は温度をなくして、吐き気を催す醜悪さを見せつける。

「悪魔の子!」
悲壮な絶叫が虚ろな胸に木霊する。
足元が崩れ落ちて何処までも落ちて行くような感覚。
暗闇に呑まれそうになる。

それは悪夢を見せつける代償。

足掻く俺を冷たい眼をしたもう一人の俺がせせら哄笑う。

何故抗う?諦めてしまえは楽になる。
そう囁く。
ちっぽけなお前のプライドなど必要ない。
宿命に逆らうことなど出来ない。
過去の傷を今に広げて、錯誤を誘う。

果てしなく与え続けられる痛み。
闇の中で憎しみと絶望に心が支配されて行きそうになる。

そんな時必ず聞こえる。
「蛮ちゃん!」
俺の名前を呼ぶ声が、
聞こえる。

確かに俺だけをひたすらに思う存在がある。
だだそれだけが、この神なき狂える世界で、たった一つの道標になる。

だから、俺は今日も運命に逆らう。


終。


制作時間約1時間。
前にもこんな話を書いたような?

蛮ちゃんにとって銀次の声が聞こえるのは凄く救いだろうなぁ。って思う。

「道標。異形の天使」を聞いて思いついた。
この歌凄く好き。

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