新たなる旅立ち(蛮銀)

「いい天気だね」
「そうだな」
「これが最後のパンだね」
「そうだな」
「もうお金ないよね」
「そうだな」
「お仕事の依頼来ないね」
「そうだな」
「俺たち、もう必要ないのかな?」
「そうだ…なんてことあるか!」
「だって全然お仕事ないじゃん!!」
「奪還なんて、しなくていいならそのほうがいいだろうが」
「…それはそうだけど!」
「なんだよ」
「俺、せめて3日に一度でいいからまともなご飯が食べたい」
「ホンキートンクで貰えるだろ」
「借金溜まるばっかりじゃん。悪いよ」
「待ってても、ビラ配りしても依頼がねぇんだ。しょうがねぇだろ」
「だから、俺たちもう必要ないんじゃないかな。って…」
「馬鹿か!?んな訳がある訳ないだろ!」
でもでも、だって〜。になっている銀次の顔を睨みつけていた蛮だったが。
視線を外して、軽い溜め息を吐くと、今朝拾ってきた競馬新聞から手を離すと、キーを回して車のエンジンをかけた。
「わかったよ」
こういう場面で結局、折れるのは意外にも大抵が蛮だ。
「確かに、今。この街には俺たちは必要ないのかもしれない」
「やっぱり…」
しょんぼりする銀次に軽やかに笑ってみせる。
「だけど、きっと何処かに、今の俺たちの力を必要としている人はいる」
伏せられていた銀次の瞳が輝きを取り戻すのを楽しげに見つつ。
「待ってて駄目なら、そいつを、俺たちが探しだしてやらなきゃな?」
曇っていた空に切れ目が出来て、さっと光がさしたみたいに。銀次の顔にも笑顔が浮かんだ。
「うん!」
力強く頷く。
「行こう!蛮ちゃん。今直ぐ」
「オゥ」
弾む心のまま、不安を吹き飛ばすように勢い良くエンジンを吹かした。
「出発〜!!」
二人の声が仲良く重なって、スバルは軽快に走り出した。

親しんだ街に暫しのさよなら。
彼らを待つ人のところへと。


新たなる旅立ち。
終。
せいね拝。


相変わらずの一発書き。
製作時間約1時間。

こんなところ見ている人。
そりゃ居ないよね〜。
どうせ、そうだよね〜。
馬鹿みたいだよ。
頑張っちゃってる私。

更新して一週間。何もコメントなかったら、暫く蛮銀の更新は止めようと思ってたんだ。

何かを「書く」こと。は止められないけどね。

元々、お休みするハズだったしね〜。

まぁ、携帯で書く。ってのが私にあってた。というのは意外な発見でした。

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